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2015.08.20
コラム6「ITFジュニア2015・インドネシアG4を終えて」
ここに『ITFジュニア・ジャカルタ2大会(G4)を終えて』
6月に開催されるITFジュニア大会に、ジャカルタ2大会、その後バンコクで2大会があります。
日本人ジュニアの年間スケジュールを見ると、この4週間をどうスケジュールするかが重要な気がしています。
この数年、僕はジャカルタをスキップしバンコクの2大会に集中し、全日本ジュニアにつなげるスケジュールを組んできましたが、今年は、チームを2つ作り、ジャカルタ組とバンコク組をスケジュールし、全日本ジュニアにつなげる事を選びました。
まず、ジャカルタ大会のリストは、男子は全員入り、女子はアルタネイト(予選に入れていない状態)で会場に入り、何とか全員予選に上がりました。
ジャカルタの後のバンコク大会1週目のリストは、男子のアルタネイトが200番を超える驚愕のエントリー数です。
ジュニアもプロも、最近のアジアで開催されるITF大会へのエントリーが確実に増えてきていると感じています。
ジャカルタ2大会の結果は、南帆1週目、単優勝、複準優勝、2週目単ベスト4、複準優勝。
海吏、初ポイント獲得。
翔太郎、初予選突破。
彩貴、菜冴美デビュー戦勝利と明るい結果になりました。
今回は、参加メンバーの田中菜冴美がレポートを書いてくれました。
ITFジュニアに、出てみたいと思っているジュニア達に参考になればと思います。
私は大阪出身で中学3年の田中菜冴美です。
小さい頃から夢は世界で活躍するプロテニスプレーヤーになる事。
テニスは小学2年生から始めました。
今の時期は進路にも非常に悩みました。それでも夢に一歩でも近づくために今回初めてITFに挑戦しました。
この時期にITFに挑戦した理由は、グランドスラムジュニアに出るためには早くからITFに出場し、ポイントを獲得する必要があるからです。
そして国内以外の選手レベルやITFの雰囲気を感じたかったからです。
私はまだ目立った戦績がありません。
でもプロになると決めていて、高校部活テニスをしながらプロを目指すか、通信制の高校に行きITFに出場しランキングを上げてプロになるかですごく悩みました。
ITFに出場しグランドスラムジュニアに出る事、自分の決心が決まったのが、このITFインドネシア・タイ遠征の3日前ぐらいに決まりました。
タイで2日間の調整をして、インドネシアに向かうはずが、練習中のアクシデントにより流れ球が眼に直撃しました。
病院の待ち時間は、試合に間に合うかどうか眼は大丈夫なのかそれが一番の不安でした。診察結果は3日間は外出禁止、1週間は歩くことぐらいしかできないだろうという診察でした。
フライトも禁止のため、インドネシア1週目も間に合わないといわれました。
デビュー戦から、こういう形になってめっちゃ悔しかったです。
沢田コーチからは、一流のアスリートになるために身体を一番に大切にし、自分の身体と会話が出来るようにすることだとアドバイスを受けました。
今後また同じような事があっても、今回のアクシデントはいい勉強になりました。
練習も再開できインドネシア2週目は万全な状態で望めました。
デビュー戦は、意外にもリラックスでき試合に入る事が出来ました。
予選1回戦60,46,62で勝ちました!
内容は相当タフな試合でした。
簡単に勝たせてはくれませんでしたが、デビュー戦を勝つ事が出来て良かったです。
予選2回戦16,16で負けてしまいました。
負けはしましたが、日本とは全然違う強さを感じました。
メンタル、テクニック全てに自分の甘さを感じました。
まだまだ遠いプロの世界ですが、今から練習を積み重ね頑張って頑張ってトライし続け世界で活躍する選手になります。
今回の私の件でたくさんの方に心配や迷惑をかけてしまいました。
両親やコーチ、周りの方にめっちゃ支えてもらってるなと感じました。
その感謝を忘れずプロテニスプレーヤーになる夢に向かって頑張っていきます!、
≪ITFジュニアジャカルタ2大会、遠征メンバー≫
井上海吏(東京)、青木翔太郎(北海道)、
佐藤南帆(東京)、石井彩貴(千葉)、田中菜冴美(大阪)
本文を書きます。